人間成長の統合スキル
インタグレーティブ・ブレスセラピー
インタグレーティブ・ブレスセラピーは、 アメリカ ヒューマンポテンシャル・ムーブメントにルーツをもつ心身統合のエクササイズです。20世紀後半、アメリカ西海岸でブレスワーク技法がさまざま百花繚乱するなか、豊富な臨床経験と専門家教育経験をもつ米国ユーサイキア研究所が広めた“インテグレーティブ・ブレスワーク”は、人間性心理学の理論に基づく、心身統合と自己実現をめざす技法です。日本ユーサイキア研究所は、さらに東洋医学の思想とボディワークを融合させて日本に紹介しました。
<<コラム 思い出の写真
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▼ 能登春男&あきこ、スタン・グロフ、ジャッキー・スモールなど、皆で一緒に撮った記念の一枚です。
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20世紀後半、アメリカ合衆国コロラド州にて、米国ユーサイキア研究所とS.グロフ博士の共同主催により、世界初の専門家向けブレスワーク・トレーニングが実施されました。それまでの徒弟制による資格取得から、講義、実習、インターン期間が設けられた大学および大学院の単位取得となる大学院レベルのトレーニングを、長年ブレスワーク経験を積んできた、南北アメリカ、ヨーロッパ、日本の、心理学者、カウンセラー、精神医学者、ボディワークセラピスト等のプロフェッショナルが正式に修了しました。世界初のブレスワーク・スペシャリストとして、アメリカ全土やヨーロッパなど世界各地にブレスワークを広めていきました。
ブレスセラピーのプロセス
インタグレーティブ・ブレスワークセラピーは、呼吸と軽い動き、ボディワークで心身のバランスを調え、ストレスや感情的抑圧、身体のブロックをやさしく効率的にときほぐします。疲れと緊張のほぐれは、癒しの始まりです。感情の浄化や深いリラクゼーションを通して、内在している生きる力を賦活し、自然治癒力と潜在能力を引き出します。ときには内的イメージも生じて、過去のトラウマからのリカバリーが果たされます。これらの体験は、自己発見と自己理解、自己成長へのプロセスです。
沿革
20世紀後半のアメリカで、西洋の心理療法にヨガや禅などが融合してさまざまなブレスワークが生まれました。なか でも、依存症分野の著名な教育者J.スモールは、ホロトロピック・ブレスワークにリカバリープログラムと自己成長プログラムを組み合わせてインタグテーティブ・ブレスワークを編み出し、あまたの後進を育成しました。日本のユーサイキア研究所は、さらに東洋医学的アプローチを統合したインタグレーティブ・ブレスワークセラピーを完成させました。
アクティブ瞑想法
このセラピーには、ヨガ伝わるアクティブ瞑想法が取り入れられています。アクティブ瞑想によるストレス・リダクションとセルフ・アウェアネス(自分自身を冷静に観察して得られる気づき)で、生理的・心理的・身体的にバランスのとれた全人的な成長がうながされ、自己理解⇒自己成長⇒自己実現プロセスにおいて潜在意識に眠る可能性が引き出されます。スポーツや創作活動のパフォーマンスを上げ、ビジネスを成功に導き、豊かな実りを人生にもたらします。
目的
インテグレーティブ・ブレスワークセラピーは、心と身体のバランスを調える呼吸療法です。ストレス・リダクションにより心身を癒し、スポーツパフォーマンスの向上や、仕事の目標達成、能力開発に効果を発揮します。心/身体/意識の人間性統合と自己成長を目的にしています。瞑想の気づきと自己成長に磨きをかけるために最適です。
こんな方にお勧めです
ストレス・マネジメント、メンタルセルフケアに関心がある人
スポーツパフォーマンスを向上させたい人
健康、対人関係、葛藤などの課題に向き合い、実り豊かな人生をおくりたい人
ビジネスや学業、趣味と生きがいのパフォーマンスをあげたい人
創造性を高め、、夢と願望を実現したい人
スポーツパフォーマンスを向上させたい人
健康、対人関係、葛藤などの課題に向き合い、実り豊かな人生をおくりたい人
ビジネスや学業、趣味と生きがいのパフォーマンスをあげたい人
創造性を高め、、夢と願望を実現したい人
ブレスワークセラピーは、こんな課題を改善します
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ブレスワークセラピーのメリット
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インタグレーティブ・ブレスワークセラピー ワークショップ&講座
■ ワークショップ
健康増進、自己理解、他者理解、自己成長をめざす方は、どなたでも参加いただけます。お申込みはコチラからどうぞ。 |
■ 指導者養成講座
次の ① および ② の参加要件を満たす 20歳以上の方を対象に指導者養成コースを開催します。 ① 身体療法および心理療法の基礎知識がある方。 ② ユーサイキア研究所主催のワークショップに一定時間 参加している方。 (ワークショップ参加によって、身体心理療法の基礎的知 識が身につくため、① の条件が満たされます) |
About Us
ユーサイキア研究所は、1989年4月に米国ユーサイキア研究所の日本支部として発足し、日本にブレスワークを紹介しました。設立以来、心と身体の健康、環境と健康、死と再生、潜在意識とクリエイティビティの開発など、身体、感情、意識をテーマとしたワークショップ、講座を実施しています。
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<<コラム
ヒューマンポテンシャル・ムーブメントの真実
ヒューマンポテンシャル・ムーブメント(人間性回復運動)は、マズローの自己実現理論の影響を受けて、1960年代のアメリカ西海岸で盛んになりました。この時代、日本は経済成長の途上にあり、今のようなインターネットやSNSもなく、情報や人の行き来は制限されていました。そのため、政治・経済のような重要性が認められない海外事情は、伝え聞いた情報を推察と想像で補いながら貼り合わせていくしかありませんでした。
残念なことに日本では、ヒューマンポテンシャル・ムーブメント(人間性回復運動)が、同時代に起きたヒッピー・ムーヴメントやドラッグ・カルチャー、自己啓発セミナー、マルチ商法と混同されています。伝聞を切り貼りしていた当時の事情からすれば無理のないことです。しかしながら、人間性回復運動の本来の姿を識るためには、まずドラッグ・カルチャーや自己啓発セミナー、マルチ商法と全く無縁であることを語らなくてはなりません。 これらの社会現象が20世紀後半のアメリカ西海岸という同時代の同じ地域で同時発生し、互いに影響しあって近接遭遇していたのは事実です。しかし、筆者がしばしば長期滞在していたエサレン研究者をはじめとする人間性教育の研究施設で、自己啓発セミナーやマルチ商法に関わる人を見たことは一度もありませんでした。人間性教育に関心を持つ人は自己啓発セミナーに関心がなく、その逆も然りです。両者は同じ時代に同じ地域にいながら、完全にすれ違っていました。 自己啓発セミナーやマルチ商法は、ビジネストークに、当時隆盛していたヒューマンポテンシャル・ムーブメントの文言を巧みに織り込みました。しかし、そのコンセプトに関心はありません。広く浅く魅力的な言葉をちりばめて、モノが売れれば理解する必要はありません。これは現代の広告代理店が、商品やサービスの販売戦略に、流行語や流行しているコンセプトを使って消費者にピーアールしているのと同様です。 また、マズローはヒッピーやドラッグ・カルチャーに批判的で、共感することはありませんでした。筆者はマズロー博士と親交があった人たちから、生前の博士の個人的エピソードを聞いていますが、そこから受けた印象からすると博士が当時のドラッグ・カルチャーと無縁だったのは明らかです。 人間性心理学は社会の混迷と混乱にたいして、ヒューマニズムと平和を愛する心と秩序を与え、第二次世界大戦後の世界に平和と創造性をもたらす道標となった実践的学問です。人間と社会が秘める可能性への挑戦でもあります。自己啓発セミナーや、ドラッグ・カルチャー、ヒッピー・ムーブメントとは、基本思想やめざす方向性が異なっていることをご理解いただきたいと思います。 |